2017年11月17日 18:37
お好み焼き「ことみ」
関西お好み焼き総研+
地下鉄谷町六丁目駅で降り、空堀商店街を西方向へぶらぶらと歩く。
昔ながらの八百屋や、レトロモダンな若者店が混在していてイイ感じだ。
店名をつぶやきながら探し歩いていると、小さな赤提灯が遠慮がちにぶら
下がっていた。そこには確かに「ことみ」とある。
狭い路地を入ると、奥まった場所に懐かしい感じの店がたたずんでいた。
おや、これはプリンセストヨトミの「太閤」じゃないのか? そんな錯覚に
捉われた。
店へ入ると、ガンコそうなオヤジさんと可愛らしいおばあちゃんが迎え入
れてくれた。左側に焼き台とカウンターが伸び、鉄板テーブルが5卓ほど
整然と並んでいる。
おでん鍋から湯気が立ちのぼっている。昭和レトロな雰囲気が心地よい。
ケンコバ推薦の「じゃが玉」とビールを注文し、焼きあがるまでの繋ぎとし
て、おでんをもらう。
常連客とオヤジさんが、ノーベル賞を受賞した山中教授の話をしていた。
世界のヤマナカは今や(確実に)大阪・神戸・京都の誇りになっている。
10分ほどが経過して分厚いお好み焼きが焼きあがった。
ザク切りキャベツが入った混ぜ焼きの中に「おでんのじゃがいも」がサンド
されたような具合である。オオ、イイぞ。
じゃがいもの存在感がハンパない。3分の1はじゃがいものような気がする。
ごちそうさまでした。
なつかしい店へ帰ると、年老いたおっちゃんとおばちゃんがいつものように
迎えてくれる。そして、いつものお好みを食べる・・。
かつて江弘毅氏が「近所のお好みが、一番うまい。」という名言を吐いた。
「ことみ」はまさにそんな店だ。